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何かになりたかった僕たちと 何かになれなかった僕たち そしていまだ何かになれる気がしてる僕たち

「オレンジ・イズ・ニューブラック」がおもしろい

「オレンジ・イズ・ニューブラック」がおもしろい。

ニートだからシーズン3までぶっ通しで観ましたとも。ええ。

 

「オレンジ・イズ・ニューブラック」は、Netflix製作のオリジナルドラマで、

2013年にシーズン1が放送されるやいなや大ヒット。

現在はシーズン3まで公開中で、既にシーズン4の製作も決定しているほどの人気ぶり。。出演する女優陣は無名に近いメンバーがほとんどの中、エミー賞では12部門ノミネートし3部門受賞するなど、一躍脚光を浴び社会現象にまで発展したらしい。

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち - Wikipedia

  ニューヨークの裕福な家庭で育ったお嬢様である主人公パイパー・チャップマンは、10年前に当時のレズビアンの恋人の麻薬取引を手伝った罪で投獄された。彼女と他の女囚人との生活を描いたヒューマンドラマである。 

 

「女子刑務所のレズビアン物語」がメインテーマと思っていると、これ、肩すかしをくらう作品だと思う。

 

「過激なレズビアン描写」も売りのひとつだけど、劇中には、貧困、ドラッグ、白人至上主義の人種差別、虐待、いじめ、暴力などなど、社会のあらゆる負を凝縮した、ブラックコメディが満載。

 

例えば、出所したはいいものの、出たところで戻る家も家族も無ければ、仕事もない。

世の中は不景気だし、何しろムショ上がりの女への世間の目は厳しい。

そして結局犯罪を起こしてまた刑務所に出戻りする。。

そりゃそうだ、

そこに戻れば見なれた仲間がいるし、衣食住が保障されてるんだもん。

他にもボケてしまった高齢受刑者の扱いを持て余し、恩情出所?という名目で釈放させて、

その後の彼女に対してはもちろんだけど刑務所側が面倒をみることはない。

高齢だから家族もいないし、路上で野たれ死ぬか、また罪を犯してどこかの刑務所に逆戻り。。

 

そうして受刑者1人1人に色んな状況があれど、負のループが解消されることなく延々と続いていく。

 

これ、アメリカだけじゃなくて、日本社会の縮図でもあるよね。

というか、この負のループはどこの国や社会でも当たり前に存在しているのかも。

 

社会派ドラマなんですよね、これ。

 

それを相当個性豊かなキャラクター達を通して描くから重くなりすぎず、

映画や音楽の小ネタがいたるところに入っていたりで、

 クスッと笑いながらいつの間にか引き込まれてしまうのがこのドラマのすごさ。

 

そして地上波のテレビ局では絶対にオンエアできない、痛烈さ、リアルさ、下品さ(笑)。

 

「オレンジ・イズ・ニューブラック」、おすすめ。